今回は岩手県岩泉町のふれあいらんど岩泉で冬キャンプをしてきました。SNSのフォロワーさんとお友達合わせて4人でグループキャンプです。私はこのキャンプ場のことは全く知らず、フォロワーさんにご紹介いただいたのですが、立地条件が良く、数々の充実したサニタリー設備、キャンプ場管理者の心意気あるサービスなど私が想像していた以上のキャンプ場でした。まことに失礼ではありますが、こんなところに高規格キャンプ場!?と驚きました。そこで今回はキャンプ歴10年以上の経験とキャンプインストラクターの視点から、詳しい施設紹介と利用料金そして晩冬のキャンプを楽しんできたことを紹介し、グループキャンプの楽しみ方と魅力、私のお気に入りキャンプ場になった「ふれあいらんど岩泉」について解説していきたいと思います。
新たなお気に入りキャンプ場発見はホント嬉しいですね!
ふれあいらんど岩泉施設紹介
今回訪れたふれあいらんど岩泉は 岩手県下閉伊郡岩泉町の小本川そばにあるキャンプ場です。オートキャンプ場、コテージ、トレーラーハウス、ブルートレイン日本海(宿泊可能)、野外ステージ、花の広場、充実した遊具施設など、大人から子どもまで楽しめるレジャー施設です。
キャンプ場は区画(電源)サイト29区画、キャンピングカーサイト2区画、トレーラーサイト1区画、フリーサイト3区画とレジャー施設全体の3割ほどを占めています。またオートキャンプ場の営業は通常4月~10月となっていますが、近年のキャンプブームの影響からか冬季限定として11月~3月も一部サイトを開放して営業しています。
またふれあいらんど岩泉の副支配人のブログで運用状況がリアルタイムで更新されています。記事の内容はウィットに富んだジョークを交えた内容になっていてとても楽しいです。気になる方はこちらもご一読ください。
ふれあいらんど岩泉はどこにある?
岩手県下閉伊郡岩泉町乙茂の国道455号沿いにあり、交通アクセスは国道からもしくは三陸自動車道の田野畑南ICから下りるルートになります。
また施設周辺には、本格的なジェラートを楽しめる道の駅いわいずみやホームセンターがあるので、キャンプ場で忘れ物や買い足しがあった場合なども安心して買い物ができます。
車で10分くらいで岩泉町中心街に行けますし、東北有数の鍾乳洞「龍泉洞」も近いので観光地としても良い立地条件になっています!
予約方法と受付手続き
オートキャンプ場は基本的に予約受付となっています。閑散期には飛び込みも受付できますが事前予約した方が無難です。予約方法はホームページ記載の電話連絡か施設予約フォームになります。ホームページより施設空き情報を確認し、希望の区画(フリー)サイトを予約します。また予約開始日当日の「直接窓口受付」は対応しておらず、ハイシーズンのGWやお盆休みは予約開始日9時から電話連絡となります。なお、電話が繋がりにくい場合でも諦めずに何度か電話をかけてほしいとキャンプ場管理者から聞きました。キャンプ当日の受付は大型駐車場そばにあるセンターハウス(2階)で行います。
施設内に立ち入る入園料は無料です。キャンプ場利用料金は区画(電源)サイト一泊4800円、ハイシーズンは5000円、フリーサイトは一泊2000円、ハイシーズンは2500円(いずれも2023.3月現在)となっています。チェックインは12:00、チェックアウトは翌11:00までとなります。またセンターハウスでキャンプ用品のレンタルも行っています。当日、忘れ物した時はここで借りられるので安心です。また焼肉セットなども注文可能ですので、手ぶらキャンプを検討している方は事前にキャンプ場管理者に確認しましょう。
フィールド全体を見渡してみる
フィールド条件は北と南を山で挟まれ、小本川沿いに位置しています。東西の風は吹きこみやすいので強風予報の際はテントの入念なペグダウンが必須です。また冬季営業の場合は除雪済みの区画サイトは一部のみとなっており、予約希望する区画サイトによっては自分で除雪することもあります。(2023.3現在、フリーサイトの冬季利用不可)
区画(電源)サイト
各区画サイトは生垣や鑑賞木で区切られており、車は一台ずつ駐車可能です。複数台で来られる場合はキャンプ場管理者に確認が必要です。また各区画ごとに電源(コンセント)が設けられているので利用者は延長コードが必要です。
フリーサイト
フリーサイトへのアクセスは少し特殊です。大型駐車場から河川敷の方へ車で砂利道をとおり施設裏側の砂利駐車場からサイトに入ります。
フリーサイトエリアは遊具施設脇の公園敷地の一部を提供しているため、キャンプ場利用者は3組までとなっています。(2023年4月2日時点)
公園とフリーサイトを区分けする境界はありませんが、キャンプ場管理者の方でロープを張るというお話をしていました。また現状3組しか受け入れていませんが、ユーザーからの要望を受けてフリーサイトエリアの拡大も検討されているようです。
フリーサイトは遊具・公園施設と隣接しているため、遊びに来た子ども達の姿や声が近くなるので静かにキャンプを満喫する方には向いていません。現状では宿泊よりもデイキャンプに向いたサイトだと思います。
高規格サニタリーハウス
キャンプ場利用者は区画サイト中心部にあるサニタリーハウスを利用できます。ハウス内には暖房付きトイレ、ガス温水器付きの炊事場、シャワー室、共用大型冷蔵庫があります。
いずれも無料で利用可能です(2023年3月現在)。この他にも有料にはなりますが乾燥機付き洗濯機もあるので、ファミリーキャンプや連泊向けのユーザーには嬉しい高規格サニタリーハウスとなっています。
ゴミステーションと薪販売
サニタリーハウス脇にはゴミや焚き火の灰を捨てるゴミステーションが設置されています。また薪販売もありますので、持ち帰りのゴミや持ち込む薪の分をキャンプ荷物から減らすことが出来るのはとても嬉しいです。
ゴミ持ち帰りや薪の持ち込みが必要なキャンプ場が多いのでホント嬉しいサービスです!
充実した遊具施設と管理人サービス
この他にも子どもが満足する充実した遊具施設があります。主に滑り台やブランコはもちろんですが、ターザンロープやそりで滑ることが出来る人工ゲレンデなど、キャンプじゃなくても訪れたい魅力的な遊具施設ばかりです。
またキャンプ場利用者に嬉しいサービスがキャンプ場管理者によるハンディブロワーサービスです。雨天時や冬キャンプで撤収する各区画サイトを周り、テントに付いた水滴を吹き飛ばしてくれます。試験的に導入したそうですが、今後も要望がある限り続けていくとお話されていました。
立地条件、キレイに管理されたサイト、充実したサニタリーと遊具施設。東北でも数少ない高規格キャンプ場です!
高規格キャンプ場でグループキャンプ
それでは2023年3月にふれあいらんど岩泉でグループキャンプをしてきたレポートです。今回は私とTwitterのフォロワーさんである「ブルモリさん」「エスロクさん」そしてエスロクさんのお友達「デラさん」の4人でグループキャンプです。ふれあいらんど岩泉はブルモリさんから紹介していただき、皆で連絡を取り合いながらサイトの位置を決めて予約しました。今回はソロキャンプですが冬キャンプ仕様のため荷物は多めです。
ここをキャンプ地とする!
グループキャンプはお酒を片手に語り合ったり、キャンプ飯をシェアする場が必要となります。今回はデラさんのテントであるsnowpeakのエルフィールドをシェアさせていただきました。八戸から三陸自動車道を運転すること1時間半程度でキャンプ場に着きました。受付で手続きを済ませ、車でキャンプ場内に入ります。
3月の施設内はまだ雪が多く残っていました。予約時にキャンプ場管理者に確認したとき、除雪用にスコップやスノーダンプを貸してくれるお話でしたが、区画サイトは雪がきれいに無くなっていました。
チェックインは全員12時予定でしたが私が一番先に到着したので、テントを設営していきます。今回はソロキャンプだったのでサーカスTCを持参しました。設営完了し、キャンパー定番セリフをつぶやきます。
ここをキャンプ地とする!!
また暖房類は火の管理が楽な石油ストーブとグループキャンプ用に武井バーナーです。その他に焚き火調理するためユニフレームの薪グリルLを持参しました。
焚き火とキャンプ飯づくり
設営中にキャンパーさんがどんどん集まり、皆で「初めまして!」の挨拶。何度か見知った顔もあればお初の方もいますが、お互いの素性が分からないから、特にそれも気になりません。それぞれが設営し、設営完了後に一度カンパイして軽くキャンプトークで笑いあい、夕食集合時間を決めていったん解散。各々のやりたいことやキャンプ飯づくりのためサイトに戻ります。グループキャンプの楽しみを味わいながらもソロキャンプの時間も設ける。これが一番楽なグループキャンプの楽しみ方です。
サイトに戻り、私は焚き火とキャンプ飯の準備をします。今回はユニフレームの薪グリルLを焚き火台としました。薪割り台で細薪づくり、着火して徐々に炎を育てることで鎮火することなく炎がしっかり燃え上がります。
穏やかな空の下でゆらゆらと揺れる炎を眺めながら、静かにまったりビールを飲む。何にもとらわれることなく無心になれる時間はとても贅沢に感じます。これがあるからキャンプはやめられません。
薪グリルLは廃盤となったので普通サイズの紹介です。普通サイズは重量軽いので取り扱いしやすそうですね
焚き火を楽しんでいると熾火になってきたので、キャンプ飯の準備をします。今回は麦みそ漬け豚ロース焼きとサバのスパイシーカレー&ナンです。麦みそ漬けは自宅で調合してきた味噌に漬けるだけ。カレーは粉末カレーのもとを使います。
手抜き感ありますがグループキャンプはこれくらいがちょうどイイです
カレーはガスで煮込んだ後に石油ストーブでスロー調理します。その間に焚き火で豚ロース焼きとナンを焼きます。今回、豚ロース焼きはフライパンを使わずLAVAのホットサンドトースターを使いました。
鋳鉄製のトースターなので熾火の熱がじっくりジンワリと伝わり、味噌の焼けた良い香りが周囲に漂います。初めての調理でしたが焦がすことなく上手に焼くことが出来ました。
ホットサンドから肉焼き、ガスから焚き火までマルチに活躍するホットサンドクッカーです!
次はスパイシーカレー用に準備したナンを焚き火で焼きます。これもフライパンで焼いてもよかったんですが、せっかくなので焚き火を使って焼きます。
私個人の見解ですが、フライパンで焼くよりもふんわりとしていて焦げ目がつき、香りも良くなるので焚き火でナンづくりはおすすめです。調理の手間はさほどかかることなく、麦みそ漬け豚ロース焼きとスパイシーカレー&ナンが完成しました。
とっても上手に出来ましたー!!
宴の始まりとオーバースペック暖房と
決めていた時間になったので、それぞれ酒とキャンプ飯を持参してデラさんのテントに集合です。そして2度目の乾杯。
お互いに持ち寄ったキャンプ飯に舌鼓をうちながらキャンプ話に花を咲かせます。名前や年齢、職種が分からなくても、共通の趣味「キャンプ好き」があることで世代を超えたキャンプ愛。語る話は尽きず皆で笑いあいながら楽しい時間を過ごします。
話に夢中になっている間にブルモリさんが一言。「すみません、暑くないですか?ここ…」そこで、一酸化炭素チェッカー(温度付き)を確認するとなんと34℃超えてました。慌てて外に出る4人。外の気温はマイナス1℃程度、ひんやりした風が気持ちよく、まるでサウナ気分です。原因は私の武井バーナーとデラさんのギアミッションによるオーバースペック暖房です。
話が熱くなって暑いことに気づかないキャンパーさんあるある
「そりゃ暑いわけだ!」と笑いあう4人。これもまた良き思い出となりました。この後もお腹いっぱいになりながら、エスロクさんから美味しいお酒の差し入れをいただいたりして、就寝の時間となったので名残惜しくも解散しました。
翌朝は別れを惜しみ解散とする
風も吹くことなく穏やかな一夜、シュラフに潜り込み、いつのまにか寝入ったら朝が来ていました。ゆっくりと寝ぼけた頭を覚ましている間に朝日が昇ってきます。
早朝は霜が降りていましたが、ゆっくり片付けているうちに気温が上がり霜は溶けていました。朝ご飯は昨夜のキャンプ飯の残り物。デラさんの豚汁とエスロクさんのペッパーランチ風ビーフペッパーライスです。ペッパーランチはマルチグリドルで作っていましたが、全くこびり付くことなく焼けていたのを見て、とても欲しくなりましたが購入には踏み切れませんでした。
ダッチオーブンにホットサンドトースターに中華鍋があるので買えませんが…
朝食を終え、それぞれが撤収作業です。ゆっくり焚き火をしながら撤収している間にキャンプ場管理者がハンディブロワー片手に区画サイトに来てくれました。
「冬キャンプ始めてからお客さんの要望でやってるんだよ、大変だけどね」と話してました。これブログで取り上げたら、やめられなくなるけど大丈夫ですか?と尋ねたら「いらないって言われるまではやるつもりだから大丈夫だよ」とにこやかな笑顔で話されていたのが印象に強く残りました。撤収作業を終えて別れを惜しみながら、「お世話になりました!」「また機会があればぜひ!」と再会を約束した言葉をキャンプ場に残し、それぞれの家路につき解散となりました。
まとめ
以上でふれあいらんど岩泉の冬キャンプレポは終了です。今回は初めてのキャンプ地でした。予約した時点ではソロキャンプにしてはサイト利用料金が高いかな?と思っていましたが、充実したキャンプ場、高規格なサニタリーハウス、子ども達が満足する遊具施設、そしてユーザーの要望にこたえる形で導入されたサービスなど利用料金に見合う高規格キャンプ場でした。こんなところに高規格キャンプ場?とても嬉しい発見であり、私のお気に入りキャンプ場になりました。また今回は焚き火×キャンプ飯をテーマにホットサンドトースターを使ったりナンを焼いてみたりと有意義なソロキャンプを堪能しつつ、笑いあい語り合う充実したグループキャンプを楽しむことが出来ました。
「SNSで出会う」ことはあまりイメージがよくありませんが、お互い共通の趣味である「キャンプ好き」であれば名前や年齢や背景を越えて最高のキャンプの思い出を作ることができます。これこそがグループキャンプの最大の魅力です。何より、ふれあいらんど岩泉との発見もSNSで出会った仲間がいなければ気づくことはなかったでしょう。そしてキャンプ場管理者さんたちがアイデアを出し合い、ユーザーの意見を取り入れ進化しているふれあいらんど岩泉。更なる発展を遂げ、全国のキャンパーさんが訪れる東北一の高規格キャンプ場となることを願います。ぜひ皆さんもグループキャンプを体験し、そして「ふれあいらんど岩泉」でキャンプしましょう。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!
楽しいソトイクライフをお過ごしください。
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