ソロキャンプやファミリーキャンプで冬キャンプデビューしてみたら「寒いだけで楽しくなかった」「思ってたのと違った」「失敗だらけだった」など、せっかく高額なギア購入したのに冬キャンプを楽しめなかったキャンパーさんが多いです。なぜかというと冬キャンプ、特に雪中キャンプでは他シーズンに比べて独特の工夫やテクニックが要求されるため、ギア購入だけではカバーしきれないくらい難易度が高いからです。そこで今回は、実際に雪中キャンプをした私が経験で得たこと、キャンプインストラクターとして学んだことを合わせて、冬キャンプを行う上で活かせる情報やテクニックを紹介します。これらを覚えておけば、良き思い出となる快適な冬キャンプを過ごすことが出来ますので、ぜひ参考にしてみてください。
ちょっとした工夫をすることで冬キャンプが楽しくなります!
スコップと雪中ペグを準備しよう
冬キャンプは気温が低いことから雪が積もることがあります。また積雪50cm以上あるキャンプは雪中キャンプと呼ばれますが、雪の上にテント設営することもあります。キャンプ場によっては雪かきをする場合があるため、軽量コンパクトな伸縮アルミスコップを準備しましょう。
キャンプ場によってはスコップやスノーダンプの貸し出しをしてくれるところもありますが、管理棟にわざわざ借りに行ったり、行っても借りることが出来ない場合も考えて、準備しておいた方が安心です。
雪かきだけではなくカマクラや雪だるま、雪灯籠など雪の造形を行う際にもスコップがあると便利です。ファミリーキャンプの場合は子どもが喜びますので準備することをお勧めします。
子どもと雪遊びするのに便利ですよ~♪
また雪中キャンプの場合は雪に通常のペグは設置できません。専用のアルミペグを準備しましょう。ただし、専用ペグは価格が高いのでホームセンターでビニールハウス用に販売されている農業用ペグでも代用可能です。
事前にキャンプ場で積雪状況を確認しましょう!
水の確保が大事
冬キャンプでは水道は使用不可だったり凍結対策をしていることがあります。事前に炊事場が使用可能かキャンプ場に確認しましょう。また氷点下になると何らかのトラブル発生することがあるため、大きめのウォーターボトル(タンク)を準備し、早めに水を確保しておきましょう。
キャンプ場によっては炊事場を使えない場合があります。その時は水持参となるので事前に確認しましょう!
冬もクーラーボックス使います
冬は気温が低いためクーラーボックスは必要ないと思われがちですが、実は別な目的でクーラーボックスは役立ちます。それは食材を凍らせないことです。クーラーボックスは断熱材を使用しているため、氷点下の環境でも食材が凍りません。キャンプ飯を作る時に食材が凍っていると、氷点下のキャンプ場で解凍するのは困難です。かさばってしまいますが、長期宿泊となる場合は、なるべくクーラーボックスを持って行くことをお勧めします。
キャンプチェアにも防寒対策
キャンプチェアは冬キャンプでは生地を通して底冷えします。これだと長時間座っていることが出来ません。底冷え対策としてブランケットやマットを敷きましょう。キャンプチェアの底冷えを防ぐことで、冬キャンプでもくつろぐことが出来ます。
私はそのうちムートンラグを買おうと思ってます
ストーブファンを活用しよう
暖房器具はそのまま使用しても暖房効果は得られますが、幕内をより効率的に暖めるためにストーブファンを活用しましょう。
ストーブファンとは熱源を利用して、電源不要で回るファンのことです。最近は薪ストーブの人気が高まっていることから、安価で手に入るようになりました。また手元にストーブファンがない場合には、夏キャンプで使用したUSB充電式ハンディファンを代用することも可能です。
ただし、こちらは充電が切れると使用不可になり寒さでバッテリーが弱くなることもあるので、取り扱いに注意が必要です。予算枠に余裕があるのであれば、ストーブファンを購入することをお勧めします。
ストーブファンはAmazonや楽天で売られていますが当たり外れあります。私が購入したストーブファンは3シーズン目。いまだ壊れず健在です!
火器は寒冷地仕様
キャンプの調理火器はガスが主流ですが、冬の気温低い状態ではガスが点火できないことがあります。これはドロップダウン現象といい、ガス缶を温めないとガスが気化できず着火できない状態になります。調理や暖房で使用できないと大変です。対策としてやや高価ですが、寒冷地仕様のガス缶を購入することをお勧めします。
またはガソリンや灯油といった液体燃料系の調理火器は気温に左右されないので便利です。ただし、灯油式の暖房・調理火器は取り扱いが難しく、高価なので手に入れにくい状況です。
ガソリンを燃料にしたSOTOのMUKAストーブは市場に流通しているので、手に入りやすくお勧めです。
また、点火用のガスライターについても気温が低い場合は点火できない場合があります。私はマイナス10℃の環境でガスライターが全く使えない状況になりました。体温で温める方法がありますが、緊急の場合に備えマッチを準備しておきましょう。
熱源は有効活用しよう
キャンプ飯を作るときに使用する調理火器は専用火器でもかまいせんが、冬キャンプでは暖房器具を有効活用しましょう。たとえば煮込み料理をしながら炒め料理をする場合、調理火器を増やしてもかまいませんが、冬キャンプは道具が多くなるのでなるべく減らしたいです。
湯沸かしはもちろんですが、大火力を必要としないスロー調理(煮込み料理や蒸し焼き料理)は暖房器具でも可能です。幕内の暖房とりながら、調理をする段取りで調理火器を減らし、熱源を有効活用しましょう。
キャンプ飯で暖をとろう
冬キャンプを暖房器具だけで身体暖めるのは効率が悪いです。そこで身体に暖を取り込むようにキャンプ飯も暖かいものを意識しましょう。例えば、煮込み料理や辛い料理など身体を温めるキャンプ飯を取り入れることで外からも内からも暖まることが出来ます。
使用する食材は脂の多い肉やニンニク、ショウガ、辛いのが平気であれば鷹の爪やトウガラシなど温熱効果のある食材を積極的に使用することで、冷えた手先まで暖まるのでおすすめです。
グループキャンプでも振舞ったら皆さんから大好評でした!
冬キャンプも遊び心が大事
夏のキャンプと違って冬のキャンプは寒さで身体が縮こまってしまい、気持ちも縮こまってしまいがちです。せっかく冬キャンプに来たのなら、冬にしか出来ない遊びを楽しみましょう。例えば雪中キャンプではカマクラを作ってみたり、そのカマクラの中に飲み物を入れて天然冷蔵庫を作ってみましょう。
また雪中キャンプでは灯りがとても映えるので、グループキャンプなどではロウソクを使った雪の灯篭づくりもおススメです。また、お互いの持ち寄ったオイルランタンなどを雪洞に置き、幻想的なイルミネーションを体験することも可能です。
冬の夜景や朝日もおすすめです。夏と違い寒く冷え切った景色ですが、同時に空は澄んでいて虫や鳥の声も聞こえない非現実的な景色を体験することが出来ます。
童心に返った気持ちで楽しみましょう!
撤収のためにポリ袋を準備しよう
この場合のポリ袋とはキャンプで出たごみを捨てる目的ではなく、テントを入れるポリ袋のことです。キャンプを終えた撤収作業は天気の良し悪しに関わらず、幕内は結露します。冬キャンプにおいてテントの乾燥撤収は不可能に近いので、濡れた幕を入れるためのポリ袋(もしくはゴミ袋)を準備しましょう。
濡れたテントは面倒ですが、そのまま放置せず自宅で乾かすか、乾燥クリーニングサービスに出しましょう。
冬キャンプを終えたらテントは必ず乾燥させましょう
まとめ
冬キャンプを快適に過ごすために必要な情報やテクニックについて紹介させていただきました。
これらを実践することで、今までの冬キャンプよりもっと楽しい体験と思い出づくりができるようになるでしょう。
春夏秋のキャンプはもちろん楽しいですが、冬キャンプにしかない魅力もあります。ぜひこれからも実りある冬キャンプライフが送れますように今回の記事が皆様のお役に立てることを心から願います。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!
楽しいソトイクライフをお過ごしください。
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また、今回紹介した冬キャンプのテクニック以外にも冬キャンプのノウハウを詳しく解説した記事がありますので、よろしければこちらの記事を読んでみてください。
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